粽と御守り
粽(ちまき)は厄除けのお守り
昔、「素戔嗚命(すさのおのみこと)」が南海に旅をされたとき、貧しい蘇民将来(そみんしょうらい)の家で受けた暖かいもてなしに対し、その返礼に授かった「蘇民将来之子孫也」と記した護符を奉持する者は疫病より免れしめると神約され、茅の輪を身に付けさせたのが『ちまき』の起こりといわれます。寄進を受けた山鉾町では笹で『ちまき』を作ってお祓いを受け、厄除けの御守りとして返礼し、玄関口に吊すことによりその家の厄除けの御守りとなります。
郭巨山のちまきは金運開運のお守り付き
郭巨山の『ちまき』には八坂神社ご祈祷の「厄除けの御札」と、由来にちなんだ「金運開運の小判」を御守りとして添えています。
役目を終えた粽
郭巨山では一年間の役目を終えた粽を納める納粽箱を御山西側に設置して回収しています。御山巡行後に八坂神社の納札所へ納めます。当町へ一年後にご持参できないときは地元の神社の納札所へ納めて下さい。
お乳の御守り
郭巨山の縁起物は、親孝行と子育ての由来と山鉾唯一の懸装品の「乳隠し」からちなんだ、母乳の出を守る『御乳御守』を会所飾りの期間中(七月十四日~十六日)のみ会所神前にて御分かちしています。